実は今年の夏休みに入る前、恋人が私のもとから去っていった。これから始まる長い夏休みを一人きりで過ごさねばならぬということを大変恐ろしく思った私は、鬼のようにアルバイトを入れまくった。アルバイト先で友達が出来たりもして、寂しさは薄らいでいったように見えた。
しかしたまの休みには何をしていいか分からず、家の中でただ空を見つめているばかりという具合であった。
働いているときは作業に集中していればよかったが、急に暇になると考え事の着地点が見つからず脳の中で思考がごった返していた。
バイト終わりにコンビニでお菓子を買うことは習慣になっていた。食べても一日働けばまた痩せるので少し甘いものを摂るくらい太るとは考えなかった。
休みの日も、バイトを入れなくなってからも、同じように甘いものを沢山食べるようになっていた。暇だからとにかくそこら中にあるものを口の中に放り込んでいるという様子だったと思う。味が美味しいとかお腹が減っているからとかそういう理由ではなく、とりあえず「何かしている」という状況を作りたかったのかもしれないし、食べることで自分を攻撃していたのかもしれない。
私はもともと太りにくい(太ったとしてもすぐ戻る)体質なのだが、「流石にこれだけ食えば太るんじゃないか」という実験をするような気持ちもあった。
ある種過食のような病的な雰囲気もしていた。心の穴を食べ物で埋められると思ったのかもしれない。周囲のあらゆるものを食い尽くしてしまうカオナシのような醜さだった。
「最近甘いものを食べてばっかりいるんだ」と知り合いに話しても、「それにしては全然太らないよね」などと言われるので自分でも「そうかな?」と思ってどんどんどんどん食べ続けた。今考えれば女子同士のお決まりの社交辞令だったのかもしれない。
セブンイレブンのスイーツは全部制覇したと思う。
スイーツコーナーの前に立って「・・・自分が食べたいから食べるんじゃない。ブログにレビューを載せるために食べるんだ。だから食べていいんだ」と駄目な言い訳を自分に言い聞かせては大量のスイーツを手にレジへ向かった。
一日にシュークリームを2個+ケーキとか、スナック菓子2袋とか無茶苦茶な食べ方をしていた。私の血も尿もあま~くなってしまっているんじゃないかと心配している。
今日だってどうしても丸永製菓の「抹茶白玉ぜんざい」というアイスを食べたいがために学校の生協まで自転車を走らせた。
ふと顔を上げると今くるよ師匠が私を見つめ返していた。それは鏡の中に映った自分自身だった。
久しぶりに体重計に乗ってみる。せっかく「レコーディングダイエット」で減少していた私の体重はほぼ元に戻っていた。
食べる量が増えるとその分かかるお金も増える。この悪い流れを断ち切るためには・・・
①とにかく働く&勉強するなど気を紛らわす
②コンビニに行かないようにする
③食べるものをスイーツやスナック菓子から果物やナッツ、野菜スティックなどヘルシーなものに置き換える
などが考えられる。
私はまず③から実践してみようと思う。