北九州に住む主婦のブログ(暇な女子大生が馬鹿なことをやってみるブログ)

暇を持て余した佐田清澄が欲望の赴くままにしたためています。

暇だから「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」を観に行った

北九州市立美術館に有名な絵が来ていると聞いたので行ってみました。平日であれば写真撮影OKとのこと。

この「THE GREATS」展、北九州に来る前は東京都美術館と神戸市立博物館を回っていたそうです。こんな大物の展示が福岡市ではなく北九州市に来てくれるなんて……!

 

「巨匠」の名画が集結

エル・グレコ《祝福するキリスト(「世界の救い主」)》

エル・グレコ」や「ベラスケス」「レンブラント」など、美術にそこまで詳しくない自分でも一度はその名前を聞いたことのある有名な画家の作品がたくさん展示されていました。

 

ディエゴ・ベラスケス《卵を料理する老婆》

↑照明が映りこんでしまっているのですが、実際に観ると黒い背景の闇の深さに引き込まれます。

レンブラント・ファン・レイン《ベッドの中の女性》

”結婚初夜のベッドから、8人目の夫トビアが悪魔を追い払うのを見守っている場面であろう。彼女は過去7度の結婚の初夜に、悪魔によって新郎を殺されていた。”

↑解説文を何度読み返してもそのシチュエーションが謎過ぎて印象的だったレンブラントの絵。

 

THE GREATS GIRLS COLLECTION ~目の保養になる美人画3選~

フランシス・グラント《アン・エミリー・ソフィア・グラント(“デイジー”・グラント)、ウィリアム・マーカム夫人(1836-1880)》

結婚直前の実の娘を描いた作品だそうで、美しく立派に育った娘に対する誇らしさや愛情を絵から感じることができます。

ジョシュア・レノルズ《ウォルドグレイヴ家の貴婦人たち》

この3姉妹の大叔父にあたる人物が画家に注文して生まれた作品。この光景を見ていたら、絵に残したくなる気持ちも分かります。

ジョン・エヴァレット・ミレイ《「古来比類なき甘美な瞳」》

この展覧会で一番「家に飾りたい…!」と思った作品。でも実際に家にあったら、毎日この絵を眺めてうっとりすると同時に、毎日盗難などで絵を失うことを心配をし、この絵が人生の中心になり、全てのエネルギーをつぎ込み早死にする気がするのでやはり大丈夫です(なぜか本物の絵を所有できる設定)。

 

額縁まで豪華絢爛

ジャン=バティスト・グルーズ《 教本を開いた少年 》

"少年は手の下に隠したテキストを記憶しようと集中している。"

絵だけでなく額縁もどれも立派なものばかりで見ていて楽しい。

 

↑額縁内のプレートに説明書きが入っていたりもします。

 

きらきらと輝く額縁が、中の絵をより一層引き立てています。

 

画家、経済的に大変な人多い

絵の隣に画家のプロフィールが書いてあるのですが、経済面で苦労している人が少なくありませんでした。あの有名なレンブラントも破産していたようです。

 

アダム・エルスハイマ―

”非常に時間のかかる制作手法と病気のため、貧窮のうちに32歳の若さで亡くなった。”

 

レンブラント・ファン・レイン

”史上最も有名な芸術家の一人。晩年は財政難に直面し、1656年に破産を宣言しているが、1669年に亡くなるまで絵筆を取り続けた。”

 

ジャン=バティスト・グルーズ

”1760年代には成功を収めて莫大な財を築いたが、放蕩を好み、貧しさのうちに没した。”

 

ジョージ・モーランド

”後年は債務の返済やアルコール依存症などに苦しみ、41歳で夭逝。”

 

アールベルト・カイプ

”1658年に裕福な未亡人と結婚した後は、徐々に絵画制作から離れていった。”

 

 

展示を観るのにかかった時間は80分程度。お腹も空いたので2階の「カフェ ミュゼ」で「THE GREATS」展の特別メニューを食べようと思ったら……この日の販売分が終わっていました。ずーん…

 

ベラスケスの《卵を料理する老婆》にちなんでスコッチエッグがメインディッシュになっているこのメニュー、大人気みたいなので食べたい方はランチ開始時間の11時半を狙って行くしかないかも。平日でも13時には売り切れてしまっているそうです。

 

代わりに11月のおすすめプレートランチ【若鶏のクリーム煮・季節の野菜添え】を食べました(ライスorパンは選べる)。

 

北九州市立美術館はその建物のユニークさも有名です。県外の方もぜひ一度遊びに来てくださいね。

 

スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち

11月20日(日)まで

9時30分~17時30分(入館は17時まで)

※土曜日は9時30分~20時(入館は19時30分まで)