先日、「ハリーポッターと呪いの子」の舞台を観に東京へ行った。夫は観劇とか全く興味がないので一人旅。
舞台を観る以外に予定がないので、「東京・ミュージアムぐるっとパス」という美術館・博物館等共通入場券&割引券(2500円)を買って美術館を巡ることにした。
上野にある東京都美術館の「フィン・ユールとデンマークの椅子」展。
一般料金:1,100円が「ぐるっとパス」だけで入場できる。
写真OKエリアは多め。会場内にはさまざまなデザインの椅子がずらりと並んでいる。
おしゃれな家具のお店に来ている時のようなワクワク感がある。
この椅子の座り心地がものすごく気になる。股を開くスタイルで座るのだろうか…?
座るとお互いに少し向かい合うように設計されている椅子。カップルや友人同士で座れば仲がより深まりそう。他人同士だと気まずい。
これがフィン・ユール氏。独特な形のソファに座っている。
フィン・ユール氏が座っていたようなソファがあった。
実際に座って感触を確かめてみたくなる椅子ばかりだ。
そんなことを考えていたら、本当に座れるエリアがあった。
少し疲れたな~と思っていたタイミングだったのですごくちょうどいい。ありがたい。
椅子を傷つけないようやさしく座る、動かさない、ゆずり合うといった注意書きを確認する。
座った瞬間、思わず「は~」という声が出てしまいそうになる。ふかふかしており気持ちいい。欲を言えばもう少し背もたれに高さがほしい。
これは頭の部分にクッションが付いているが、身長150cmしかない私には位置が全く合わなかった。背の高い北欧の人々にはしっくりくるのかもしれない。
この椅子も素敵だが、私が座ると尻から膝までの部分の足の長さが足りず、足全体が真っ直ぐ前に伸びてしまうという有り様になった。
一番良かったのがこちらの椅子だ。
背もたれの高さもいい。足もピーンとならない。ふわふわ感もちょうどいい。買いたい。
値段ってどのくらいするんだろう……といまフィン・ユール氏の椅子をググってみたら、↑この椅子ではないが中には100万円とかするものもあり、本当に貴重なものに座らせてもらっていたんだなあと驚く。
美術館で「展示物にさわれる」までは経験があるが、「座れる」というのは新鮮だった。お客さんたちもそれぞれくつろいでおり、全体的にリラックスした雰囲気が流れていた。
お客さんとは逆に、監視員の人々は立ちっぱなしだった。監視員用の椅子を置くと、展示物と間違えて座る人がいるからだという。
子供用の椅子もあり。
肩甲骨付近のツボが刺激されていい感じだった椅子。
この美術館は北九州出身の実業家の寄付により建設されたらしい。全く知らない人だが勝手に誇らしい気持ちになる。
東京都美術館は上野駅から徒歩7分のところにあり、展示を見て回って疲れた足ですぐ駅に向かうのはちょっとだるいな~と思ったので上階の「カフェ・アート」でカレーを食べた。ちょうどいい辛さだった。