九州電力の株主総会招集通知が届いた。場所はホテルニューオータニ博多「鶴の間」と書いてある。行ってみたい。株主総会というものがどんなものか実際に見てみたいし、ホテルニューオータニの「鶴の間」も何だか凄そうなので見てみたい。そんな軽い動機で株主総会に行くことにした。
波乱の予感
福岡市地下鉄七隈線「渡辺通」駅を出てすぐのところにホテルニューオータニ博多はあった。ホテルの前にのぼり旗と共に抗議活動を行っている人々がいる。旗には「原発のない社会を未来世代へ」とある。
↑スマホの消しゴムマジックで人の姿は消した
どうやら九電の株主総会は反原発の方々 vs 九電社員のバトルフィールドと化してしまうらしい。過去の総会に参加した方のブログにふんわりとそのようなことは書いてあったが、「本当だったんだ…」と感動した。
報道の人にインタビューされる
ホテルに入ろうとすると、ノートのようなものを持った女性が3人くらいわーっとこちらへ来て、「九電の株主総会に参加される方ですか?」と声をかけてきた。首にかけたネームプレートに「報道」の文字があった。
「なぜ総会に参加しようと思われたんですか?」「九電に求めていることはどんなことですか?」「九電にもっとしっかりしてほしいと思いますか?」みたいな質問をしていた。
夫にだけ。
私にも質問してくれよ!!と悔しくなったが、そういえば自分は九電に対して何か強い思いを持って総会に来たわけではなく、薄すぎる意見しか出てきそうになかったのでアワアワしながら答える夫を横目に見ながら時が経つのを待った。
入場
楽しいお出かけ感覚で来たつもりだったのに、これは何だか大ごとになってきたぞ……と二人で震えながら入り口を抜け、4階まで上がる。蝶ネクタイをつけたスタッフの方、お金持ちそうな紳士、ピシッとしたビジネスマンたちが集っていた。緊張しながら、前日「〇」をつけた議決権行使書を受付に提出する。
物々しい雰囲気
「鶴の間」はシャンデリアが輝く大広間だった。上品な感じの椅子がたくさん並んでおり、ブロックごとに発言の時のためのマイクも置かれていた。
蝶ネクタイのスタッフが広間をぐるっと取り囲んでいて、よく見ると等間隔で警察官も配置されていた。不安になった。
株主さんたちの様子
出席者は200名ほどで、女性は1割いるかいないかといった感じだった。
我々夫婦はスーツで参加したが、スーツを着ているのは半分くらいで、普段着の人も多い。かなりラフな人もいた。わりと何でもいいのかもしれない。
始まる
はじめ30分くらいは、「九州電力はこれからいい感じの会社を目指して頑張っていくよ~」的なムービーを見る時間が主で、正直少し退屈だった。
後編に続く