北九州に住む主婦のブログ(暇な女子大生が馬鹿なことをやってみるブログ)

暇を持て余した佐田清澄が欲望の赴くままにしたためています。

暇だからホストクラブに行ってみた

 

こんばんは。暇な女子大生です。

 

暇な女子大生です、と堂々と言っているわりにはもう女子大生ではありません。今年の3月に大学を卒業して、今はもう何でもありません。

 

もう一か月以上も前の話になりますが、名古屋からやって来た名古屋嬢みさとちゃんというアルファツイッタラーさんと一緒にホストクラブへ行った時のことを書こうと思います。

 

 

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東京に初めてやって来た人にはとりあえずもんじゃ焼きを振る舞えばいいと安直なことを考えた私は、みさとちゃんを月島へ連れて行きました。

 

 

 

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ホストクラブというところにそれまで行ったことはありませんでしたが、色んな人の体験記などを読んでぼんやりと「覗いてみたい」という気持ちだけが膨らんでいました。

 

 

暇「ホストクラブ…それなら、歌舞伎町だね」

 

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歌舞伎町というところは不思議な街で、歩いているだけで「客引き」が寄ってきて例外なく声をかけられます。中学生のような見た目をした私でさえ「ボーイズパブ寄ってかない?」と囁かれたことがあります(ボーイズパブとはガールズバーの男バージョンのようなもの)。

 

 

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そしてこの日も…

 

 

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歌舞伎町に入って4秒で声を掛けられました。

 

 

私とみさとちゃんは「どうする?」とあまり気が向かない風を装いました。

 

本当はホストクラブに行くためだけにわざわざ電車に乗って新宿歌舞伎町までやって来たのですが、あんまりガツガツしていると思われたくありませんでした。

 

 

暇「わたしは行ってみてもいいよ」

 

みさと「暇女さんがそう言うなら・・・」

 

 

客引き「じゃあ決まりだね。俺がとっておきの店に案内するから」

 

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ラ●ホテルしか見当たらない路地に連れて行かれ、名古屋嬢と暇女はにわかに緊張し始めました。

 

 

 

「ここだよ」

 

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何の変哲もないビルの3階に真っ黒い扉が現れました。きっとこの扉の向こうでは、男と女のシーソーゲームが盛んに繰り広げられているのでしょう。

 

 

「帰りたい」という気持ちと、「もうどうにでもなれ」という気持ちが交差する歌舞伎町の真ん中で、ふと顔を上げるとそこには目を爛々と輝かせた名古屋嬢みさとが立っていました。

 

名古屋嬢「開けるよ」

 

暇「うん…」

 

 

ガチャ(ドアを開ける音)

 

 

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どう見ても童顔未成年な私たちはそれぞれ学生証(名古屋嬢)と免許証(暇女)を見せて20歳以上であることをハッキリと証明しました。

 

 

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黒づくめの店内で黒づくめの男たちが女性をもてなしています。

 

店の奥へと進む私たちのことなんか誰も見ていません。女性はみんな目の前のホストに夢中だし、ホストたちは皆必死に接客に従事しています。

 

「すごいところに来ちゃったね…」

 

 

心のバロメータは「帰りたい」を通り越し、「これも勉強だ」の領域に入りました。

 

 

 

 

「いらっしゃいませ」

 

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生まれて初めて生で見る歌舞伎町のホストは、夕方のニュースで見た「四角いスイカ」によく似ていました。

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「当店が初めてのお客様は初回料金が適用されるので、1時間1000円でお楽しみ頂けます」

 

 

麒麟☆旭」が「なんでも好きなものを頼んでいい」と言うので名古屋嬢鏡月をリクエストし、強いお酒でお腹を下すタイプの私はカシスオレンジを注文しました。

 

 

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私の方にはメガネをかけた黒髪のホストがやって来ました。

 

好みの男性のタイプとか、普段何してるのとか、話の中身は普通の合コンの席で交わされるものと別段変わりません。

 

 

私はいつものように堅く心を閉ざしました。知らない人とお話するよりもみさとちゃんの様子を眺めている方が面白く感じました。

 

 

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健全にホストクラブを楽しむみさとちゃん

 

 

その後も次々にホストたちがやって来ては去って行きました。10分か15分くらいで交代するので、私たちの手元にはホストが渡してくる名刺が山のように積み重なりました。

 

 

みさとちゃんはホストクラブの楽しみ方を十分に知っているように見えました。一方の私は何だか居心地が悪いのでホストに酒を作ってあげたり、「どうしてホストになったのか」という「よく聞かれるであろう質問ランキングナンバーワン」を無作為に投げかけたりしました。

 

楽しいのか楽しくないのかよく分からず、いつまでも心を開けない私とホストの我慢比べのような時間が続きます。

 

 

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いったい私は歌舞伎町に何をしに来たのか分かりません。

「上手く盛り上げることが出来なかった」

「無念…」と、落ち武者のような感じで去って行くホストの背中を見ながら「ごめんなさい」と呟きました。

 

 

ようやく長かった1時間が終わろうとしていた時・・・

 

 

その男は現れました。

 

 

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「筧 雪之丞」と名乗るそのホストは身長2メートルはあろうかと思う大男でした。そして、関西弁でした。

 

 

「オレはな、この店の店長と知り合いでな。前おった店から引き抜かれてここに来たんや~」

 

 

 

ホスト「なあ、もしかしてホストに対して偏見とか持ってる?」

 

暇「はい。ごめんなさい。持ってます…」

 

 

ホスト「どんな偏見や?ちょっと言うてみ」

 

 

 

暇「み…みんな大学とか…行ってないのかなって…」

 

 

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「それは偏見じゃなくて真実やから。大学出てるやつなんかいてへんよ~」

 

 

 

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「ホンマおねえさんおもろいなあ」

 

 

 

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関西弁のホストは持ち前の明るさとノリで頑なな私の心をほぐしてしまいました。

 

 

 

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「どうかな…もし良かったら…この後ふたりで飲まない?」

 

 

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「え・・・でも・・・」

 

 

 

 

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暇「友達が・・・」

 

 

 

 

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「おねえさんがどうしたいかや。オレはおねえさんと飲みたい」

 

 

 

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「本当はいつも1万円取るんだけど、今日だけ特別に、5000円でいいよ」

 

 

 

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「ん・・・それは・・・素敵なお値段」

 

 

 

 

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↑みさとちゃん

 

 

暇「ねえねえみさとちゃん・・・あと一時間だけ、飲んでい」

 

 

 

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「あたしと暇女さんはねえ、これから『デパートメントH』に行くんだからァ!ふたりでドラアグクイーンとかS●ショーとか見るんだからああああああ!」

 

 

 

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「帰るよ!」

 

 

 

その後のホストの必死の勧誘も空しく、お酒も強くて気も強いみさとちゃんのおかげで私は目を覚まし、店を出る決意をするのでした。

 

 

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※ホストがLINEのIDを聞いてくるのは、貴女に気があるからではなく、営業をかけるためなのでご注意ください。

 

 

 

【お知らせ】

7月20日(日)です↓

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