ブログを書かないと生活が猛スピードでだらしなくなるので更新。
先日ジャネットジャクソンのコンサートに行ってきた
14年ぶりの来日
ジャネットを初めて知ったのは多分14年前くらい。島谷ひとみの「パピヨン」という曲がきっかけで、その元ネタの“Doesn't Really Matter”や“All For You”を聴くようになった。もしかしたらマイケルジャクソンよりも前にジャネットにハマったのかもしれない。
今回はジャネットの14年ぶりの来日公演ということで、「今行かないと一生見れないかも…」と勢いでチケットを入手した。マイケルジャクソンに会えない代わりに、という思いもある
チケットは予想していたようなサーバーダウンなどなくスムーズに取れた。
もはや「ださいたま」とは言えない埼玉
混んでいる土曜の埼京線に乗って最寄りのさいたま新都心駅に着いたはいいが、やはり「埼玉」と「ジャネットジャクソン」という組み合わせは不思議。ちなみに来年2月にはここにマドンナも来る。埼玉が一躍ホットスポットに…
会場周辺にはマイケルジャクソンの格好をした人や、ジャネットジャクソンのコスプレ(革ジャン、革パン、黒のキャップ、グローブ)をした女の人がウロウロしており、埼玉の牧歌的な雰囲気は益々どこか遠くに行ってしまったようだ。普段の埼玉を知らないので、「埼玉が牧歌的である」という決めつけがもはや間違っているのかもしれないが。埼玉のポテンシャルをわたしはまだ知らない。
「あこぎ」は「アコースティックギター」の略じゃない
さいたま新都心に着く直前に「ジャネットジャクソンのミュージアムも併設されてる」というフワッとした情報を得ていたので開演前に行ってみることに
何でもミュージアムに入場するにはコンサートチケットだけでなくCDも購入しないといけないというので思わず川平慈英みたいな声を出してしまったが、ここで躊躇するのも何なので
ジャネットが実際に着用した衣装や宝石、写真の数々、マイケルジャクソンからの贈り物、トロフィーなどが展示されていた。
後で知ったのだが、ミュージアム入場者の中からランダムに選ばれた2名が席をアップグレードしてもらえたらしい。そんな「サプラーイズ!」なシステム初めて聞いた。これがアメリカのやり方か~
海外アーティストのライブは撮影OK…?
開場時間になったのでついに入場。こういうちゃんとしたライブに来るのは活動休止前の宇多田ヒカルの「WILD LIFE」以来二回目。
「録画禁止」の札を掲げたスーツのお兄さんがウロウロしていたが、静止画撮影はOKらしい。海外アーティストは大体が静止画撮影OKで、お客さんに自由にSNS投稿してもらうことで宣伝代わりになっているようだ。
自分の席に着いたら、ステージと結構近くて期待が高まる。何しろ14年ぶりの公演ということなので、VIP席のチケットを購入したのだ。前の席の人が超絶背の高い人でなければいいな…そんなことを願いながら開演まで(1時間くらい)kindleで「下町ロケット」を読みながら待った。ちなみにこのお花はジャネットからお客さんひとりひとりに配られたカーネーション。このプレゼントは日本公演だけなんだって…!優しい…そして、嬉しい…
↑開演までDJがフロアをあたためている
人が集まって来て、どんどん不安になってくる。これ、全員立ち上がったらステージ見えなくなるんじゃ…
ついに開演!果たしてジャネットジャクソンの姿を見ることは出来るのか…
ダメだった。
あかん
↑モニター
アリーナ席はステージに近いのでライブの臨場感を味わえる一方で、床に段差がないため場所によってはアーティストの姿が全く見えずスタンド席のほうがよっぽどマシという状況になる。この現象は「埋もれアリーナ」と呼ばれているらしい。
アリーナ席がそういった諸刃の剣であるということをチケット購入の数時間後に知り、PCの前で顔面蒼白になったのだが『まあ大丈夫だろう』と万に一つの望みをかけてノコノコやって来たらこのザマだ。神は死んだ。
2列前で激しく踊る陽気な黒人カップルの腕の間からチラッチラっとジャネットの姿は見えるが、彼女の持ち味であるバックダンサーとの「群舞」は全然確認出来なかった。死んでも死にきれない…
というわけで…
次の日も来てしまった。ジャネットとの思い出を悪いものにしたくなかったのだ。「スタンド席でよく見える所お願いします」とお姉さんに伝えてチケット入手。ジャネットのライブチケットが余っているという状況は嬉しいようで悲しいが、こうしてリベンジできるチャンスがあったのはありがたい
2本目のカーネーション。前日は白だったのでこの日はピンクをもらった。
ステージからは遠くなったが、オペラグラスを持ってきたので安心
「群舞」もやっと確認できた。バックダンサーが全員女性…それもモヒカンや刈上げ、衣装も黒ずくめで媚び度はゼロだがそれがすごくカッコいい。「女ギャング集団」という感じ。
ダンサーの中でもすごく良かったのが
Taylor Hatalaさん
Run The World - Taylor Hatala | Larsen Thompson ...
↑の映像の小さいほう(右の方)。まだ11歳らしい。
あとはAllison Buczkowskiさん。
ジャネット目当てだったけどこの2人のファンになった。
もちろんジャネットも御年49歳とは思えないダンス!露出の少ない衣装は、旦那さん(大富豪)の宗教(イスラム系)のためだという噂もあるが、隠すことで逆に大人の色気を醸していた
何が言いたいかというと、身長150センチ台の人間は最前列じゃないならアリーナ席よりスタンド席が無難
会場には40代、50代のジャネットと同年代層、ダンスをやっている若い女の子たち、芸能人、外国の方、LGBTの方々など(ジャネットの2ちゃんねるはゲイの方がいっぱい)様々集まっていた。マイケルジャクソンの妹だから来た、というマイケルファンも多かった。
リズムネイションやコントロール、FeedbackやAll for youといったジャネットの代表的な曲を生で味わえたし、ダンサー界がすごいことになっているというのも体感できた。まだ11歳のテイラーさんを観ているとすごく眩しい気持ちになる。未来に希望が満ち溢れている彼女がとても羨ましい。もし生まれ変わったら絶対にダンサーになりたい。またはブランチリポーター。ふしぎ発見のミステリーハンターなら今でも望みあるかな…
いくつになっても、たとえ働く必要ないくらいお金持ちになってもやりたいことをやっているジャネットジャクソン氏…
「このまま何もせず老人になって死ぬのはイヤだな」
家に着く頃には萎れていたカーネーションが、水に挿した翌日こんなにも力強く開いているのを見て尚更そう感じたのだった…