きのうはクリスマスイブだった。
わたしは、何をしていたかというと・・・・
教会にいました。近所の。
「イタ飯からの赤プリ※」なんて、もう古い!!!
※イタリアンレストランでディナーのあと赤坂プリンスホテルに宿泊すること。バブル期のクリスマスデートの定番。
これからは「ひとりでミサ」の時代!
12月24日は各教会でミサが行われている(催していない教会もある)。「誰でも来ていいよ」とのことなので行ってみることにした。
ひとりミサおすすめポイント
・カップルに会わなくていい
教会にカップルはほとんどいない。多いのは老夫婦とか家族連れ。ひとりで来ている人もたくさんいる。クリスマスにラブラブカップルを見たくないけどクリスマスムードを味わいたい人にはぴったり。
・お金がかからない
入場料とかかからない。寄付金を払う教会もあるみたいだけど寄付するかどうかもその人の自由。
・誰でも入れる
キリスト教徒じゃなくても入れる。ホームページとかにも「未信者の方もお気軽にご参加ください」とある。実際行ってみると素性不明な感じの人がたくさんいた。教会に知り合いいなくても入れる。
・ありがたいお話が聴ける
「ローマ教皇がこの前こんなこと話してたよ」って神父様が話してくれる。レアなお話が聴ける。
・あったかいコーヒーとかお茶とか振る舞ってもらえる
「あったまって帰ってください」ってミサ終わりに恵んでもらえる。
わたしの場合
教会をさがす
siriに「教会」って吹き込んで近所の教会を検索してもらった。自分の住んでる地域に意外とたくさん教会があった。教会の名前って全部似通っているので地図をよく確認することが大事。見当をつけていた教会と全く同じ名前の教会に惑わされて道に迷い、クリスマスキャロルが始まる時間にちょっと遅れてしまった。
初めてのミサに緊張
「ようこそ」って歓迎された。新参者だけどジロジロ見られたりとかは全然ない。とりあえず歌の歌詞とか神の言葉が書いてあるパンフレットっぽいものを手に取って椅子に座る。若い女の子もちらほらいて驚く。ゴスロリの格好の女の子もいた。しばらく不安だったけど、私よりオドオドしている一見さんもいたのでホッとする。
バイオリンの演奏やテノール独唱を聞いた
地域の人がアヴェマリアやカノンなどを演奏するのを聴けてちょっとお得な気分。
立ったり座ったり
基本的に周りの人の真似をしていればOK。歌が良く分からず歌えなくても気づかれない。ケータイの音が出ないようにしてただ静かにしていれば溶け込める。
パンをもらいにいく
↑パンの代わりのおせんべいっぽいもの
神父様の前に行ってパンをもらう動作が一回だけあった。周りの人と同じように受け取ってしまったが、実はパンを受け取れるのは洗礼を受けている人のみらしい!洗礼を受けていない人は椅子に座ったままでいるか、前に出て行ってパンを受け取らずに祝福のお祈りをしてもらう。
自分ではなく他人の幸せを願うきもち
「今年は長野で地震があったり、山の噴火があったり、日本全国で豪雪に見舞われたり天災がひどかった。電気が通らず寒さの中で年を越さなければならない方々がたくさんいます。そのような方々のためにも祈りましょう」という神父様の言葉が心に響いた。「東京は特に災害なくてよかった」って自分のことしか考えてなかったかもしれないとハッとさせられた。諸外国の不安な情勢の話もされていて、「見せかけの平和の中にいる私たちも考えていかなければならない」というフレーズが刺さった。
豚汁をもらう
豚汁を食べていってくださいとのことなので頂いた。とても美味しい。近くに座っていた、同じようにひとりで来ている女性に話しかけた。看護士をしているのだと言う。「この教会を選んで正解だと思うわよ」と言われた。
おにぎりなどももらった
近所の家のイルミネーションを眺めながら歩いて帰る。
今回は儀式についていくのに一杯いっぱいで、ミサの基本である「キリストに祈る」ということに集中できなかった感はある。
私は無宗教だけど幼稚園がカトリック系だったし、大学でもキリスト教についての授業を受けていたのでまあまあミサに馴染みがあったが、全く知らない人は事前にちょっとだけ勉強していくとより楽しいかもしれない。
たまにはこういうクリスマスもいいのではないかと思った。