北九州に住む主婦のブログ(暇な女子大生が馬鹿なことをやってみるブログ)

暇を持て余した佐田清澄が欲望の赴くままにしたためています。

暇だからタイのカリスマ美容師に髪を切ってもらった

 

「美容室に行くのが大好きな人種」というのがこの世にはいると思う。

 

髪が全然伸びてもいないのにしょっちゅう美容室に行く人々のことだ。

 

彼女ら(または彼ら)は多分キューティクルを守るのに必死で、トリートメントを少しでも欠かすとヒステリーを起こしてしまうのだろう。またはお気に入りの美容師とお喋りをしたいのかもしれない。

 

 

キューティクルなんかどうだっていい。それより僕と踊りませんか

 

美容師と会話するのは面倒、外見に気を遣うなんて時間と金のムダだしお風呂に入ることさえよくサボる(おいおい)という私にとって、美容室は「美しくなりに行くところ」というよりもただ単に「伸びた髪を短くしてくれるところ」でしかなかった。

 

なんだかんだ理由をつけて美容室を避け続けていたら最後に髪を切ってから5か月が経っていた。

 

↓ 五か月前

 

joshi-daisei.hatenablog.com

 

 

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↑最後に髪を切った時の写真(5月)

 

 

 

 

 

 

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5か月後(10月)

 

人は5か月美容室に行かないと陰気なオーラを放ち、やがて背景の闇と同化し始める。

 

私は髪の量がやたらと多く、一つの毛穴からおそらく3~4本の髪の毛が飛び出している。髪の密集地帯、そう、ジャングルなのだ。

 

 

こんな頭を抱えたままタイへ降り立った私は驚愕した。なにしろ

バンコクにおける年間平均気温は29.1℃、平均湿度76.2%(2012年)」在タイ日本国大使館ウェブサイトより引用)

 

 

暑い。ムシムシする。

不快指数が異常なインフレを起こす中、ひらめいた。

 

「そうだ、タイで髪切ろう」

 

 

 

 

タイの散髪事情

 

タイの床屋は安い。数百円でシャンプー・カットまでやってくれるところがほとんど。シャンプーが必ず含まれているのは、「床屋にやって来るお客は大抵髪を洗っていないから」らしい。

 

美容師の資格が要らないため、店さえ構えれば誰でも床屋を開くことができる。言い換えれば有象無象がゴロゴロしているわけだ。下手くそな床屋に当たる可能性も大いにある。床屋ロシアンルーレット状態。

 

 

さあ、街に出よう

 

 

街に出ると異常なほど床屋がはびこっているのが分かる。床屋の向かいが床屋だったりする。赤白青のサインポールはぐるぐる回っているのだが、どの店も客が全然いない。一つの店に5~6人の従業員がいるけれど、みんな店先に座り込んだりテレビを見たりして際限なくダラダラしている。

 

 私が店の前で立ち止まると一斉にこちらを観てニヤニヤする。入りにくい。

 

 

 

 

結局、こぎれいな感じ美容室に入った。ここなら悪いようにはされないだろう。美容師さんが男性なのか女性なのかよく分からなかったが、そんなことはタイではよくあることなのでどっちだっていい。

 

 

 

アイス・シャンプー・チャレンジ

 

まず初めにシャンプー台へ通される。自動的に倒れる椅子に座らされ、仰向けになる。ここまでは日本と同じ。

 

 

 

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なんと、水が冷たいのである。温水が出るまで時間がかかる水道なのかとも思ったが、待っても待っても一向に温かくならない。どうやらタイではこれが普通らしい。身体の芯から冷える。

 

 

 

 

 

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シャンプーする時も日本の美容師さんと比べたらかなり荒々しいし、私の頭の向きを変える時も何故か渾身の力を振り絞ってくる。「下を向いてください」と英語で言えないのはしょうがないが、せめてボディランゲージでなんとかしてほしい。痛い。やっぱり男性なんじゃないかと思う。

 

 

 

 

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日本の美容師さんは縦にハサミを入れたり、すきばさみを入れたりして慎重に慎重に切っていくと思うのだが、先ほどからザクザクいう音しか聞こえない。どうやら横一直線にハサミを入れているようだ。「梳く」という概念がない。

 

 

 

 

 

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私の頭部は完全なる球体になった。

 

陰気なオーラは確かに消えたし、視界もとてもクリアーだ。でも何故だろう、「ショック」だ。オカマっぽい美容師の「やりきった」という顔を見てなお一層辛くなる。

 

 

私はタイに「ラブ・ハプニング」を求めにやってきた。この髪型では到底期待できそうもない。髪を切ったのはタイに来てから二日目。予定では10日間ほどの滞在だ。私の旅はまだまだ終わらないのであった。