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暇な女子大生が馬鹿なことをやってみるブログ

暇を持て余した女の人が欲望の赴くままにしたためています。

「シン・ゴジラ」にハマれなかった人

シン・ゴジラを観に行くことにした。

 

いち発信者として世間で話題になっているエンターテインメントは一応観ておかなければならないので…というのは建前で、仕事が進まず辟易していたので現実逃避のために話題の映画でも観てみることにした。

 

皆が『面白い』と感じるものに自分も『面白い』と思えるのかどうか確認したかったという気持ちもあったのかもしれない。他の大多数と同じ感情を味わえたら嬉しいだろうし、もしも共感できなければ孤独だ。別にいいけど。

 

怪獣というものに興味がなくて(宇宙人とかお化けとかUMAになら並々ならぬ興味があるのに)ゴジラ系の映画を今まで一度も観たことがなかったので、huluで映画公開の記念に配信されていた1954年版のゴジラをまずは観てみることにした。

 

半分も経たないうちに意識を失っていた。保育園のお昼寝の時間でさえ全然眠れなくて先生に連日迷惑をかけるほど寝つきの悪いわたしがスヤスヤ寝てしまう辺り、ゴジラとわたしの相性は最悪なのかもしれない。それともゴジラの壊れたスピーカーみたいな鳴き声が、わたしにとって眠るに心地よい周波数を持っているのかもしれない。

 

とりあえずシン・ゴジラを楽しめるのかどうか不安になってきた。しかしこの映画の監督を務めている庵野秀明氏のアニメ「エヴァンゲリオン」は大好きなので、多分大丈夫だろう・・・

 

レディ―スデイである水曜日のチケットをHPで確認すると、日中のほとんどの回が売り切れていた。「余裕があります」と書いてあるのは23時半からの回と26時台からの回だけだ。

 

仕方がないので23時半からの回を予約し、その後は別の映画を観て始発の電車で家に帰ることにした。ひとりオールナイト映画祭だ。

 

ガラガラの上り電車に乗り映画館入り口の発券機でチケットを発行し上映10分前になるまでポップコーンをむさぼりつつ待ったあと予約した通路側の席に着くと、隣に「先のとんがった靴を好みそう(そのとき実際に履いていたかどうかは確認していないが、少なくとも持ってはいそう)な年収400万円~500万円くらいの30歳くらいの男」と、「港区によく繰り出しそう(ただし港区に家があるとか勤め先があるというわけではない)な女」のカップルが座っていた。

 

メガネをかけてダサい服を着ているわたしのほうを「夏場に網戸によくくっついている2センチくらいの虫」を見るような目でジロジロと眺めつつパートナーに向かって庵野秀明ゴジラについて偉そうに語っている男と、『とりあえず「すごーい」って言っとけば男は喜ぶんでしょ?』としか思って無さそうな女を見て

 

『しょうもなさそうな人間たちだな。』

 

と思った。

 

映画が終わる頃にはもう終電も無い。この後二人はホテルにでも行くのだろうか。

 

わたしはこいつらを『どこにでもいる退屈で陳腐な人種だな…!』と一瞬で侮蔑してしまったが、「繁殖活動を行っている」という点で人類にとってはこの2人のほうが価値があるのだろう。

 

そんなことを考えている間に長いCMも終わり、「シン・ゴジラ」が始まった。

 

第一印象としては

 

エヴァンゲリオンの実写版だな』

だった。

 

コマの送り方?画面の切り替え方?がすごくアニメっぽくて、というかエヴァそのもので庵野秀明臭がぷんぷんした。

 

あとは東日本大震災を暗示させるセリフが多すぎて少ししつこさを覚える。

 

キャストについては『日本の俳優業界にいる、ありとあらゆる「オジサン」をかき集めたな。』と思った。

 

特に「踊る大捜査線」界隈と「半沢直樹」界隈のオジサンを、役柄もそのままに空輸してきた感じ。

 

石原さとみは帰国子女か何かの役で英語のセリフが度々あり、「英会話のAEON」には確かな効果があることが分かった。

 

最初のほうの連続する戦闘シーンは激しくて興奮したが、途中で長い会議のシーンに突入し、残念ながら眠ってしまっていた。これでわたしはゴジラの超音波により眠らされていたのではなく、単純に話やノリについていけずに脳みそのブレーカーを落としていたことが判明した。やっぱりわたしは東宝の創り出した架空の怪獣よりも、「月刊ムー」などに出てくるプレアデス星人のほうが好きだ。

 

最後はまた戦闘シーンになり、MX4D上映だったため椅子がガタガタ動いたり水しぶきが飛んできたりして目が覚めた。

 

ユナイテッドシネマの「4DX」よりも、TOHOシネマズの「MX4D」のほうが色々と威力が激しい気がする。

 

映画が終わると隣のカップルの女が「ゴジラきもかった~」と言っていた。男は庵野秀明論やゴジラ論を上映前より一層情熱的に語り始めた。

 

わたしは二人の組んだ両足を避けて外に出て、次に観る予定の「ロスト・バケーション」に備えた。

 

ロスト・バケーションはサメの映画で、入場客も少なく何の期待もしていなかったが、シン・ゴジラの4倍くらいエキサイティング&スリリングで面白かった。

 

主演の「ブレイク・ライブリー」については「ゴシップ・ガール」のイメージしか無かったので本能的に避けていたが、ロスト・バケーションでの演技が迫真すぎて大ファンになった。

 

始発の電車がやってくるまでコンビニで買った指原莉乃が表紙のananの性のページを読んで過ごし、電車の空いている車両まで歩いて椅子を確保し、Twitterの検索機能で「シン・ゴジラ」の途中で寝てしまったのは自分だけではなかったことを確認すると何故だか安心して、怪獣もパリピもいない平和な街へと帰って行った。

 

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水辺対応時のゴジラ。確かに気持ち悪かった。そしてこの絵は多分似てない。