暇な女子大生が馬鹿なことをやってみるブログ ※「さだきよ ザ・ワールド」へ移転しました

暇を持て余した女の人が欲望の赴くままにしたためています。

暇だからゴーゴーボーイへ男性を買いに行った(前編)

 

年間平均気温は29.1度・・・

 

バンコクに冬はない。12月でも半袖で過ごせるほどだ。

 

陽が落ちた夜になっても暖かいと人はどういう行動をとるか。そう、外に出歩く。こうしてバンコクの夜遊び文化は発達してきた(多分)。

 

ポーカーフェイスのエリートサラリーマンも、バンコクに来たときばかりは羽目を外して浮かれ騒ぐ。一本路地に入れば世界中からやってきた欲求不満の男たちで溢れかえっている。

 

しかしここでその鬱屈した性の欲求を晴らそうとしているのは男たちだけではない。

 

「性の快楽を男性だけのものにしておくのはもったいない!」

 

そんな女たちのために「ゴーゴーボーイ」という風俗がある。ゴーゴーバーの男性版といった感じで、気に入った男の子を自分の席に呼んで一緒にお酒を飲んだり、外に連れ出したり(自分のホテルに連れ込むのも可)出来る場所だ。

 

 

私と友人のM(女性)はゴーゴーボーイの店が立ち並ぶ「トワイライト通り」へと足を踏み入れた。

 

踏み入れた瞬間、店の先で談笑していた男たちが一斉にこちらを向く。

 

 

「オトコノコたくさんイルよ!」

「ちょっとだけでいいから、観てって!ね?」

 

「オトコ!オトコ!オネエさん、オトコ!」

 

 

四方八方から手が伸びてきて私と友人の服をつかむ。どいつもこいつも自分の店に引きずり込もうと躍起だ。客引きというよりも拉致に近い。

 

目的の店は通りのだいぶ奥にあるのだが、客引きたちとの攻防でなかなかたどり着けない。両手を広げて通せんぼしてくる少年もいる。無茶苦茶だ

 

ゴーゴーバーに行ったときは女がおじさんたちを客引きしている光景を見たが、こんなにしつこくはなかった。

 

「どうしようどうしよう」と二人で怖がりながらとりあえず前へ進む。道の両端から感じるニヤニヤとした視線や、囃し立てる声をくぐり抜けてやっと店についた。

 

 

タイには、完璧に女に見えるゲイの方と、明らかに男と分かる顔なのだがその上に濃い化粧をしているゲイの方がいる。

 

私たちを出迎えてくれたのは後者だった。

 

 

「サワディーカー(こんばんは)」

 

とニッコリ微笑むおじさん(と言っていいのかどうか)の後をついて階段を上る。

 

中央で輝くステージの周りを暗闇が取り囲んでいた。まるで地下格闘技の会場みたいだ。

 

後ろのほうでコソコソと鑑賞するつもりだったのに、ゲイのおじさんが私たちを最前列に座らせた。すごく目立つ。

 

他のお客さんの中に女性は見当たらない。私たち以外は男性ばかりだ。本物のゲイのお客もいるだろうが、冗談交じりで見に来たノンケの観光客も多い気がする。

 

不安なままお酒を注文した。ここは入場料などは特に必要がなく、お酒を一杯注文する以外には何も求められない。

 

しばらくすると会場が真っ暗になり、「絶対に写真を撮らないでください」という注意アナウンスが流れる。

 

アップテンポの曲が流れ、オレンジ色のビキニしか身にまとっていないタイ人男性がぞろぞろとステージへ降りてきた。

 

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男性たちはステージ上に等間隔に並んで立ち、お客さんたちの前で音楽に合わせて腰を振り始めた。ビキニの中でお●ん●んが揺れている。

(この先「お●ん●ん」が何度も出てくるが、いちいち伏字にするのが面倒なので以降「ナイススティック」と記述)

 

ビキニが随分盛りあがっている気がしたので友だちに「この人たちはみんな勃起しているのかな?」と聞いた。友人はビキニをしばらく眺めたあと「そうかもしれない」と言った。

 

皆ビキニの側面に番号札をつけていた。ゲイの店員さんが隣に座って「好きな男の子を選んでいいのよ。隣に座らせて一緒にお酒を飲めるわよ」と言った。私はちょとかっこいいなと思う人を見つけたけれど、恥ずかしかったのでうつむいていた。少しでも顔を上げると、自分を買ってほしいとアピールしてくる踊り子たちとガンガン目が合うので気まずい。仕方ないので目の前で揺れるナイススティックを見ていた。でもそろそろ生ナイススティックを見たい。布に包まれたナイススティックはもう飽きた。

 

そんなことを考えていると曲が変わり、今度は女装したゲイの方々によるショーが始まった。

 

二階からポールやら綺麗な布(カーテン?)やらが降りてきたり、宙づりになったりとアクロバティックかつ幻想的で見応えがある。

 

ゴーゴーバーでは半裸の女性たちが小刻みに揺れているだけでつまらなかったが、ゴーゴーボーイは素晴らしいショーを観られる。

 

次々と繰り出されるコンテンポラリーダンス

ムチでぶっ叩くなどの謎の演出はあるが、みんな一生懸命に踊っていて魅入ってしまう。表情もきらきらしていてすごく楽しそうだ。

 

生のナイススティックも何本も見た。大きいのか小さいのかよく分からないけど、まさに「ナイススティック!」と言いたくなるようなナイススティックだ。

 

これだけ何本も生ナイススティックを見ていると、最初に頼んだカルーアミルクまで何か別の液体のように見えてくる。

 

男性同士で交わるショーも見た。カウボーイハットを被った男性役のゲイが女性役のゲイにおもむろに突っ込んでいて驚いた。私はそれまで男性同士の交わりを生で見たことが無かったので感慨深かった。接合部分がどうなっているのかちょっと見てみたいけど、二人ともすごい激しく動いている。しかも、喚いている。

 

"Help me!!!”

 

とか叫びながら女役のゲイが友人Mの手をめちゃくちゃ掴んでいる。

 

「キャー!」

と悲鳴を上げるM。

 

「チップをあげるのよ!彼らはチップを欲しているわ!」とゲイの店員。

 

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「Help me!」

「キャー!!」

「チップよ!チップをあげるの!」

 

という叫び声が繰り返しこだまする場内はさながら地獄絵図のようだった。

 

 

私はというとどうすることも出来ずニヤニヤしているしかなかった。

 

入店した時からゲイの人たちに絡まれまくるMとは対照的に、私はゲイに全然モテていなかった。「こいつは絡んでも反応薄そうだしスルーだ」と見切りをつけられているに違いない。私の絡みづらさがバンコク共通だと証明されて嬉しいようで悲しい。

 

そんな風に隣に座るMをスケープゴートにしながらショーを堪能していた。

 

 

本日二回目のビキニタイムがきて、オレンジビキニのイケメンたちが再度ステージに並んだ。

 

ゲイダンサーとMの絡みを脇で見ていたからだろうか、「こいつには絡んでも大丈夫」という認識が広まっているようでオレンジビキニ群までMに対して話しかけたり触ったり手にキスをしたりしている。すごいモテようだ。ちょっと嫉妬する。

 

 

ふと見上げると、さっき「いいな」と目星をつけていた男の子がすぐ近くに立っていた。目が合うとニコっと笑う。どうしよう、やっぱりかわいい・・・。

 

 

(つづく)