劇団ひとりさんに会いに行った。
劇団ひとりさんのことが多分10年くらい前から好き。
劇団ひとりさんの好きなところ
- 目が大きい
- 鼻の穴がくっきりしている
- 髪が黒い
- 頭が良さそう
- 嫁が大沢あかねさん
天才てれびくんで活躍する大沢あかねさんが大好きだったので、好きな人同士でくっついて嬉しい
- 育ちが良さそう
すごく「お坊ちゃん」っぽいと思っていたらお父さんはパイロットでお母さんは元CAだとウィキぺディアに書いてあった。
- 演技も上手い
- 何でも上手い
小説も書けるし映画監督もできる
- いいともであまり活躍できていなかった
いいともでの劇団ひとりさんを見る度に不安になった。
- やっぱり深夜で花が咲くタイプ
ゴッドタンは劇団ひとりのためにある番組
- 大物のオーラ
- 少し暗い
- プライドが高い
- 怒ったりする
- 少年のような真っ直ぐさがある
メールが来たのは会見の前日だった。まさに青天の霹靂
「オトバンク」というオーディオブックの会社の中川さん(女性)から突然「劇団ひとりさんのオーディオブック『青天の霹靂』の制作発表会に来ませんか」と言われた
オトバンク中川さん
「会いに行った」と書いたが結局のところ記者会見に呼ばれただけだ。でもせっかくの機会なので行ってみることにした。
私は時々ライターをやらせてもらっているくせにちゃんとしたカメラを持っておらず、iPhoneカメラしかなかった。iPhoneで写真を撮ると劇団ひとりさんが怒る可能性が無くはないということで中川さんに一眼レフのカメラを貸していただいた。
↑この写真は一眼レフを初めて触った時の試し撮りで、中川さんもまさかこの写真が使われるとは思っていなかっただろう。
「記者会見」 なのだから大広間かなにかにマスコミが5~60人いてガヤガヤしているに違いないと思ったら会議室よりちょっと狭いくらいの小部屋に10人ほどの記者さん、テレビクルーがぎゅうぎゅう詰めになっていて笑った。
フリーライター兼モデルの大川竜弥さんもいた(左端)
席に座って劇団ひとりさんが出てくるのを待った。ずっと気にしていたのはひとりさんに何を質問するかだ。この機を逃したら多分ひとりさんと会話するチャンスは一生巡ってこないだろう。しかし困ったことに私はこの「青天の霹靂」という作品のことを何も知らなかった。
処女作の「陰日向に咲く」という小説は持っていたし面白かったけど、今作は本も読んだことがなかったし映画も観ていなかった。
「劇団ひとりが好き」と冒頭で述べたことを恥じる。
私はとりあえず映画が公開された時の『青天の霹靂』のインタビュー記事をネットで読みながらひたすら質問内容を考えた。
でも、生半可な知識のまま作品に突っ込んだらきっと赤っ恥をかくだろうし、かといって「大沢あかねさんのどこが好きなんですか?」なんて聞いてしまったら「出て行け」と言われそうな気がした。ひとりさんにどうしても「いい質問ですね」と言ってもらえるようなミラクルショットを打ちたい。
ひとりさんが現れた。
せっかくのシャッターチャンスだが一眼レフの操作が分からず目の前に座っていた記者にピントが合う
目を瞑っている。
ひとりさんは開始早々、部屋に詰め込まれている記者陣を見て「喋りにくいですね。聞いてるほうもやりづらいでしょうね!」と放った。
声優でありお笑い芸人でもある金谷ヒデユキさんと青天の霹靂オーディオブック化について語る。
ボキャブラ天国などで活躍されていた金谷さん
「これからの時代はオーディオブックですよ。もう映画なんて古い!これからはオーディオブック!」
「12月10日にDVDが発売されるようですが、じゃあそれは買わなくてもいいんですね?」
「買ってください」
「映画だと色々カットして短くする必要があるが、オーディオブックなら原作のままいけるからイイ」
「声優のときは普通のお芝居より大げさに演技しても怒られない」
とオーディオの魅力を語るひとりさん。
そうこうしているうちに質疑応答の時間がやってきた。
中川さんが「質問のある方は挙手でお願いします」と促した。意外なことに誰も手を挙げない。チャンスだ。
「あ、あの・・・劇団ひとりさんに質問なんですが、太田光さんや品川祐さんやビートたけしさんなど、お笑いだけではなく小説家や映画監督など多方面で活躍されている芸人さんは他にもいるわけですが、」
「ええ。」
「そのような方々の中で、ご自身は『成功しているほうだ』という自覚はありますか?」
まずい。これは「おこ」の可能性がある。自分の中で『この質問は少し失礼に当たるかもしれないからやめよう』と思っていたのについ緊張から飛び出してしまった。
部屋の空気も少しおかしくなってしまったので別の質問をした。
「映画監督をやることが一つの目標だったとインタビュー記事にありましたが、今回の『青天の霹靂』でその夢は叶ってしまったわけですよね。この先はいったい何を目指されるんですか?」
「やっぱりパチンコ台っていうのは巨万の富を動かせるので是非出したいです。大沢あかねもサブキャラとして出演させます」
質問する勇気はあったくせに「こちらのカメラに目線ください」とは言えなかった
成功者の最終目的地は「自身のパチンコ台をつくること」だと教えてくれた劇団ひとりさん。これからも陰日向なく応援していきたい。