こんにちは。暇ちゃんです。
さいきん眉毛の70%を剃り落しました。後悔しかしていません。
2014年も残すところあと2か月を切りました・・・
年末が近づくと思いだすもの、それは、、、
大晦日~元旦にテレビ中継されるジャニーズのカウントダウンコンサートに毎年「俺やで」というドヤ感と共に登場し、若い観客たちをポカーンとさせる近藤真彦。
ではなく、おせち料理ですよね。
やけに甘い味付けがしてあって中々「食べたい」と思うものが見つからないおせち料理のことがそろそろ頭に浮かぶ時期ではないかと思います。
ある時ぐるなび社員さんから「おせちの試食会があるから食べに来ないか」と言われたので、貧しいわたしは
「イクいく、イックゥ~」とすぐに返事を出しました。
「もうひとり誰か連れてきてもいいよ」と言われたのでライターのほそいあやさんと一緒に行くことにしました。
あやさんは「虫を食べる」ことが趣味で、猫関連のツイートでせっかく増やしたフォロワーを、虫画像付きツイートで一気に減らす、ということを定期的に行っているようです。
あやさんとは
↑で初めて会って仲良くなりました。
いまも時々あやさんから虫を料理した時の虫画像が唐突に送られてきます
↑バッタの揚げ物
今回のおせち試食会もみんなでワイワイする立食パーチー的なものだろうと予想してぐるなび本社のある有楽町へ向かいました。
エレベーターをおりると、受付で立ち往生しているあやさんがいました
「あたしたちの名前、ないよ」
どうやら何かの手違いで参加者名簿に私たちの名前は載っておらず、受付の人に「どっからか聞きつけてタダでおせちを食おうとしに来た奴ら」と怪訝な表情で見られます。
私を誘ってくれた社員さんに連絡を取って何とか中に入る
とても緊張した面持ちのおせち職人たちと、マスコミ関係者・招待されたグルメブロガー約30名が既に席についており、何だか重々しい空気に包まれています
「なにこの空気・・・」
「どうしよう、あたし」
「めちゃくちゃテキトーな格好で来ちゃったよ・・・」
あやさんには悪いけど『ひょっこりひょうたん島みたい』と思っていた私はそのことについて特に何も言わないようにしました。
定番の和風おせち
洋風おせち
各企業(料亭)が様々なおせちを披露する中、一番目を引いたのがこちらでした
「フカヒレ姿煮」や「このわた」、キャビアの瓶が丸ごと5つも入っています。
「スーパー超特大おせち」という驚きのネーミング
「ミヤネ屋」などでよく見る林裕人さんが監修したらしいよ。
「恐ろしくて言えへんわ」とあるけどぐるなびの社員さんから「72万円だよ」って教えてもらった。25人分で72万だから、一人頭約3万円ということか。
あやさんが「林シェフのポーズで写真撮ってあげる」って言うから、渋々やった。
周りの人にジロジロ見られて恥ずかしいから「もう撮った?もうこのポーズやめていい?」って聞くんだけど、「もっと屈んで」とプロカメラマンっぽい指示を出してくる。
色々なアングルで撮られたけどあんまり意味はない
試食の時間が始まると、グルメブロガーやマスコミ陣たちが一斉にテーブルに群がってきた。「食糧を確保したい」という本能がはじける。
こういうときはチーム・プレイが活きる
戦利品を自テーブルに持ち帰る我々
みんな黙々と試食品を食べている。
「試食会」というよりは「タダで高級食材を食べる会」みたいになっている気がしてならない
しばらくすると林裕人シェフのおせちを持ってきたスタッフが「このスーパー超特大おせちも自由に食べていいです」と突然言い出した。
会場にいた全員の間に緊張が走る。一目散に特大おせちに向かって駆け寄る人と、人目を気にして席から離れられなかった二層に分かれた。
72万に群がる人々
「あやさん、我々完全に出遅れましたな。きっともうフカヒレもキャビアもあやつらの手中ですぜ」
「女子大生よ。穢れ無き魂を持つ女子大生よ、よくお聞き。目の前の黄金に惑わされてはいけないよ。それはただいっときのまやかし。本当に欲しい物を見失う罠だよ」
「お前が欲しているもの、心から求めているものは本当にキャビアやフカヒレなのかい?自分の心によ~く聞いてみな。あたしだけに正直に言ってごらん」
「・・・」
「あやさん・・・私は父親に本当によく似ているんです。完全に文系脳なところも、西洋の文化に心惹かれているところも、無防備に突然1人旅に出かけるところも…孤独なところもね」
「でもねあやさん、私と父とでは決定的に違うところがある。それはね・・・」
「父は甲殻類が大嫌いなんです。海老もカニも嫌いでね、いつも私にくれるんですよ。『ほら、〇〇ちゃん、食べなよ。お父さんは食べないから代わりに食べておくれ』ってね」
「そう、わたしは、わたしは・・・」
「わたしは海老が大好きなんです…!もう海老ナシでは生きていけない。毎日毎日エビのことばかり考えているの…!三度の飯より海老が好き!どう?軽蔑した?わたしのこと、嫌いになった?」
「女子大生、よく本当のことを言った。偉かったね。」
「女子大生、わたしは今からあの一群の中へ入って、お前のために海老を取ってこようと思う」
「そんな・・・あまりに危険だわ。あれから時間も経っている。おせちの人気おかずランキング上位である海老がまだ残っているはずはないのよ」
「『はずはない』ですって? あんたっていつもそう。思い込みばかりで自分の中で悩みを膨らませて、いつまでも足を踏み出せないでいるのね」
「でもね、これだけはよーく覚えときな。神様はいつも『正直者』の味方だってことを」
あやさんのおかげで「超巨大海老」が手に入った・・・!
「あやさん、わたし、うれしい・・・!」
モグ
「どう、女子大生?最高級の海老の味は」
「・・・歯を押し返してくるような強い弾力、淡泊な風味・・・どうしてかしら、最高級の海老を味わっているはずなのに、なぜだか実感が湧かない・・・いつも食べている海老が『しずかちゃん』だとしたら、これは『ジャイアン』なのよ・・・『繊細』というよりも『ワイルド』。想像と、ちがう・・・」
「あのう・・・」
「それ、海老じゃありません。ロブスターです」
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