こんにちは。暇な女子大生です。
先日の夜、いつものように阿佐ヶ谷を巡回していたときのこと・・・
商店街の真ん中でとても気持ちよさそうに寝ているおじさんを見つけました。
暇「おじさんおじさん、こんなところで寝ていると風邪を引くし、スリに遭うし、果ては殺人事件なんかに巻き込まれるかもしれませんよ、おじさん、立ってください」
おじさん「う~ん」
おじさんは中々起きようとしてくれません。起きるどころか、もっと人の邪魔になるポーズをとり始めました。道行く人がおじさんのことを訝しげに眺めています。
暇「おじさん、おうちはどこですか?そんな恰好で寝ていたら、通行人に踏まれてしまいます」
おじさん「う~ん」
おじさんはとうとうお尻を出し始めました。こんな格好でいるところを警察に見られたら、公然わ●せつなどで捕まるかもしれません。
私は勇気を奮い起こしておじさんを触りました。
おじさんを数回ゆすると、すぐに起き上りました。
おじさん「いやあ、酔っぱらって眠ってしまっていたようだ。助けてくれてありがとう。お礼に美味しいたこ焼き屋に連れて行ってあげるよ」
そう言うとおじさんはすごいスピードで歩き始めました。
もともと歩くのが遅い私は走っておじさんの後をついて行きました。
おじさん「うそ~ん」
暇「どうしたんですか?そんな絶望的な顔をして」
おじさん「お店潰れてるぅ・・・」
おじさん「俺のたこ焼き屋が潰れてるぅ・・・」
暇「そういうこともありますよ。阿佐ヶ谷ですし」
おじさん「よし、そしたら今から三ツ星レストランに連れて行ってやるからついて来い」
おじさんはまたも早足で歩き始めました。途中で知らない女の人がやって来て「わたしも連れてって」と言いました。
おじさん「いいよ。君も来たらいいよ」
おじさん「ここが三ツ星レストラン、その名も白木屋だ」
若い女性に説教を垂れるおじさん
最新機器(iPhone)に興味津々のおじさん
かと思いきややはり説教を始めるおじさん
卑わいな手つきをしてみせるおじさん
「あそこにホテルが見えるだろう?」とおじさん
おじさん「ときに、君たちは一体なにをしている人?主婦かい?」
知らない女の人「私はソフ●オンデマンドという会社でアルバイトをしています」
おじさん「いい子だ」
暇「わたしはインターネットをやっています」
おじさん「インターネットだと?」
おじさん「インターネットはバカと暇人のためにあるものだ。そんなものよりも好きな男と●●を楽しむ方がずっといい」
おじさんは初めて真面目な顔をしてそう言いました。
おじさん「うわーん」
暇「どうしたんですか?またそんな絶望的な顔をして」
おじさん「お財布の中に6000円しか入ってなかったあ」
暇「大丈夫ですよ。わたし、ちゃんとお金持ってますから」
おじさんが「見て見てー」と差し出したお財布がめっちゃボロボロだったので、とても寂しい気持ちになりました。
エスカレーターに乗るときでさえキメポーズを欠かさないおじさん
おじさん「今日は楽しかったよ。さらば、若者」
そう言っておじさんは中央線で帰って行きました…
おじさんのTシャツに描かれていた「カエル」のイラストが、何故か頭から離れないのでした…